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高尿酸血症 UP-TO-DATE

高尿酸血症 UP-TO-DATE編集協力 HealthDay

VOL.5

高尿酸血症は飲酒習慣の有無に関わらず高血圧の危険因子
日本人を対象にした研究

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高尿酸血症は、アルコールの摂取状況とは無関係に高血圧発症のリスク因子となるという研究結果を、帝京大学衛生学公衆衛生学の辰巳友佳子氏らが「Hypertension Research」2019年11月27日オンライン版に発表した。

高尿酸血症は高血圧発症のリスク因子の1つであることが、最近の前向き研究で少なからず報告されている。一方で、アルコール摂取は高尿酸血症発症にも高血圧発症にも関係する因子として知られている。そこで、辰巳氏らは今回、日本人の健康な成人男女を対象に、アルコール摂取の影響を除いた上で、高尿酸血症と高血圧の関連を調べるべく、前向きコホート研究を行った。

対象は、2008年4月~2009年3月に、長野県の佐久総合病院で健診を受け、その時点で高血圧(収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上、かつ/または高血圧治療中)を有さなかった30~74歳の男女7,848人(男性4,247人、女性3,601人)。参加者を平均で4.0年間追跡し、アルコール摂取状況や高尿酸血症の有無で分けて高血圧の発症リスクを比較検討した。なお、高尿酸血症は、血清尿酸値が男性では7.0mg/dL超、女性では6.0mg/dL以上、かつ/または高尿酸血症や痛風の治療を受けている場合と定義した。

追跡期間中に1,679人が高血圧と診断された。飲酒者か非飲酒者かの観点から調整した多変量解析の結果、高尿酸血症がある男性の高血圧発症リスクは、高尿酸血症がない男性の1.37倍(ハザード比、95%信頼区間1.19~1.58)、高尿酸血症がある女性では1.54倍(同1.14~2.06)であった。また、非飲酒者のみの集団で比較したところ、高尿酸血症がある男性の高血圧発症リスクは、高尿酸血症がない場合の1.29倍(同0.94~1.78)、女性では1.57倍(同1.11~2.22)となった。なお、高尿酸血症と性、飲酒と性との間には有意な交互作用は見られなかった(それぞれP=0.534、P=0.713)。

以上の結果を踏まえて、辰巳氏らは「飲酒習慣がなくても、高尿酸血症と高血圧発症との間には関連が認められた。今回の結果は、高尿酸血症はアルコールの摂取状況にかかわらず高血圧のリスク因子であることを示すものだ」と結論。「日本人においては、男女ともに、飲酒習慣の有無に関係なく、血清尿酸値をチェックすることは、高血圧を予防するための有効な手段となり得る」としている。

(編集協力HealthDay)