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高尿酸血症 UP-TO-DATE

高尿酸血症 UP-TO-DATE編集協力 HealthDay

VOL.10

血清尿酸値高値で末期腎不全・全死亡のリスク上昇/
男性では低値もリスク

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血清尿酸値高値は、男女ともに末期腎不全(ESRD)の発症および死亡率の増加と関連する一方、男性では低値でも関連があったとする、韓国の一般住民を対象としたコホート研究に基づく報告を、仁荷大学校(韓国)のKipyo Kim氏らが、「Journal of Korean Medical Science」7月20日号に発表した。

高尿酸血症は、慢性腎臓病(CKD)と全死亡のリスク因子であると考えられている。しかし、血清尿酸値とCKD進行や死亡との関連について、また男女の間で違いがあるかについては、確立した見解が得られていない。Kim氏らは今回、韓国の一般住民を対象に、血清尿酸値がESRDの発症および死亡率に及ぼす影響を男女別に調べた。

対象は、1995~2009年に、韓国で自主的に健康診断を受診した18歳以上かつ推算糸球体濾過量(eGFR)が15mL/分/1.73m2以上の男女14万3,762人。男性が53.4%(7万6,784人)で、平均年齢は男性が50.4±12.1歳、女性が50.6±12.2歳だった。対象者を血清尿酸値(mg/dL)で5つの群(男性では、最低群5.10未満、中間群5.80以上6.39未満、最高群7.10以上;女性では、最低群3.60未満、中間群4.10以上4.49未満、最高群5.10以上)に分け、ESRDの発症率と全死因による死亡率との関連を調べた。

ESRDについては平均152.0±44.1カ月追跡し、対象者の0.2%(272人)がESRDとなった。Cox比例ハザードモデルを男女別々に適用し、交絡因子を調整して解析したところ、血清尿酸値中間群のリスクを1.0としたESRD発症リスクは、男性では最高群〔調整後ハザード比(HR)2.13、95%信頼区間(CI)1.18~3.84〕および最低群(同1.90、1.02~3.51)で、女性では最高群(同2.31、1.10~4.84)で有意に高かった。

全死亡については平均157.4±44.5カ月追跡し、対象者の4.3%(6,215人)が死亡した。男性で死亡率が最も高かったのは最低群(8.7%)で、女性では最高群(3.9%)だった。血清尿酸値中間群のリスクを1.0として同様に解析したところ、男女とも最高群でリスクが有意に高かった(男性:調整後HR 1.15、95%CI 1.03~1.28、女性:同1.17、同1.01~1.35)。

以上の結果を踏まえて、Kim氏らは「血清尿酸高値は、男女ともにESRDの発症および全死亡率の増加と関連することが分かった。ただし、男性では、最低群の結果から、血清尿酸値とESRD発症および死亡率はU字型の関係にあると思われた」と結論。その上で、「これらの関連は、男女の間で違いがあるようだ」と付け加えている。

(編集協力HealthDay)