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高尿酸血症 UP-TO-DATE編集協力 HealthDay

VOL.12

「高尿酸血症」が新型コロナ死亡リスク上昇に関与/
国内COVID-19患者345例を後ろ向きに解析

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死亡のリスク要因としては、高齢者、糖尿病、呼吸器疾患、心疾患、腎疾患、自己免疫疾患などが挙げられてきた。しかし、今回、慶應義塾大学呼吸器内科准教授の石井誠氏らが実施した後ろ向き研究により、これらの因子に加えて、高尿酸血症もCOVID-19による死亡の重要なリスク因子であることが初めて明らかになった。詳細は、「Journal of Infection」2020年11月号に掲載された。

この研究で対象となったのは、同大学を含む計14カ所の病院に2月1日から6月19日の間に入院したCOVID-19患者345例。年齢の中央値は54歳で、57.4%(198例)は男性だった。48.4%(167例)の患者は1つ以上の併存疾患を有しており、最も多かったのは高血圧(26.1%)で、糖尿病(13.9%)、高尿酸血症(8.1%)がこれに続いた。32.5%(112例)は重症化して酸素吸入を要し、6.7%(23例)が死亡に至った。

多変量ロジスティック解析の結果、酸素吸入が必要な状態となるリスク因子として、慢性閉塞性肺疾患(オッズ比19.13、95%信頼区間2.14〜170.76、P=0.008)、入院時の意識障害(同9.23、1.52〜56.18、P=0.016)、息切れ(同4.74、2.31〜9.73、P<0.001)、全身倦怠感(同3.74、1.84〜7.59、P<0.001)、高血圧(同3.34、1.54〜7.23、P=0.006)高齢(同2.24、1.47〜3.43、P<0.001)が浮かび上がった。また、死亡のリスク上昇には、慢性腎疾患(同5.74、1.56〜21.07、P=0.009)と高齢(同5.43、2.68〜11.01、P<0.001)に加えて、高尿酸血症(同3.60、1.07〜12.09、P=0.038)も関与することが分かった。

今回の結果について石井氏らは、「高尿酸血症がCOVID-19の独立した死亡リスク因子であることを初めて明らかにした」として研究の意義を強調。COVID-19による死亡に高尿酸血症が関与する機序は明らかではないとしながらも、高尿酸血症により炎症や酸化ストレス反応が誘導されることで、死亡リスクが上昇する可能性を指摘している。

(編集協力HealthDay)